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メカニカルシール(Mechanical_Seal)とは

メカニカルシール

メカニカルシール(メカシール)とは、ポンプや撹拌機などの回転する機器において、「移送液等を漏れないようにする」かつ「外部の異物が中に入らないようにする」ための精密な密封装置(シール)です。

軸とともに回転する回転リング(回転環)と、本体側(ケース)に固定するリング(固定環)を、互いに向かい合わせに組込み、固定環・回転環同士がスプリングなどで押し付けられながら回転すると、そのわずかな隙間に液体(密封液)が入り込み、薄い液体の膜を作ります。この膜が潤滑油の役割を果たしつつ、本体側の液が外に漏れるのをブロックしてシールする役割をしています。

メカニカルシールが登場する前(あるいは安価な機械)では、グランドパッキンという紐状の素材を軸に巻き付けて締め付ける方法が主流でした。しかし、グランドパッキンにはいくつかのデメリットがあります。

これに対し、メカニカルシールには以下のような大きなメリットがあります。

  • 漏れがほとんどない: グランドパッキンは構造上、冷却と潤滑のために「あえて少しずつ漏らす」必要がありますが、メカニカルシールは目視では分からないレベルまで漏れを抑えられます。
  • 軸が摩耗しない: 摩擦が起きるのは交換可能なリング同士の面だけなので、シャフト(軸)そのものを傷つけにくいです。
  • メンテナンスの手間が減る: 一度取り付けると、寿命が来るまで調整なしで長期間安定して使えます。
  • パワーのロスが少ない: 摩擦抵抗が非常に小さいため、機械のエネルギー効率が良くなります。